時刻表アーカイブができるまで
2022年04月12日
『つくば時刻表』という名の時刻表
かつて, 筑波大学の公認課外団体である筑波大鉄研「旅と鉄道の会」(私は構成員となったことがありません)より『つくば時刻表』なる機関誌が発行されていました.
当該団体出身であり関鉄バス研究の大家でもある大曽根線氏のアーカイブスセレクションによると, この時刻表は1994年以降年2回のペースで発行されており, 主に筑波研究学園都市周辺を発着するバス路線並びに常磐線やつくばエクスプレス線の総合時刻表として機能していたようです.
しかしながら, 『2018年春夏号』付録のチラシにあるように, 編集体制が追付かない等の原因により当該号を以て休刊となり現在に至ります.
でも, それと何の関係が？
休刊に至る前段階として『2017秋冬号』において「重大な失態」があったとされていますが, これを発見したのが私でした.
時刻表編集上の不手際であることからその責任は団体側が負うべきではありますが, 一方で同じ学類(筑波大学では所謂学部・学科に相当する教育組織を学群・学類と呼びます)である構成員のＯ君(仮名)に直接関係のない糾弾が飛ぶなど好ましくない状況になりつつありました.
結果的に休刊という火消しや時間の経過により責任問題は解消されていますが, これまでに築上げられた時刻表アーカイブをどう継続するかという問題が発生します.
そこで, せめて自分なりにできる範囲だけでも公開しようと始めたのがこの『土浦時刻表』シリーズです.
今後の予定
『つくば時刻表』は確実な体制が整えば再発刊するとしていますが, 前述のように当該誌は学園周辺を守備範囲としている実用時刻表であり, ここで提供する土浦営業所管内を対象とした趣味時刻表とは性質が大きく異なります.
したがって, 継続的なアーカイブの面からも引続き時刻表の作成公開を続ける方針とします.
おわりに
私は筑波大鉄研「旅と鉄道の会」の構成員ではありませんから, 本ページ並びに土浦時刻表に関する問合わせは団体宛ではなく私までお願いいたします.
去る3月にＯ君は無事大学院を修了し(おめでとうございます), 筑波大学を離れることになりました.
在学中にこの話を盛返して無駄な気苦労を掛けるのも如何なものかと思い温めていましたが, これでしがらみも解されたことでしょう.
大学周辺の路線バスは様々な面で存亡の危機に瀕しています.
利用者としても運行主体としても維持する価値のある路線・路線網であるためには何が求められているのか, 利用者視点からも模索を続けていきます.
